ビタミンC誘導体には、水溶性、油溶性(脂溶性)、両方(両親媒性)の3種類です。
それぞれ性質が異なるため、効果や働きも違ってきます。ここでは、1つずつ詳しく説明していきたいと思います。市販の美白化粧品に使われる安価なビタミンC誘導体から、価格が高めのビタミンC誘導体まで種類はたくさんあります。化粧品に書かれている成分表示もいろいろとあるので、間違えないようにいいものを見極めてくださいね。
1つずつビタミンCの種類を説明しているので、とても内容が長い記事になっています。すぐに一番効果的なビタミンC誘導体を知りたい人はこちらからチェック↓↓
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水溶性ビタミンC誘導体の種類
水溶性は、即効性があるけれど、持続性はあまりありません。
化粧水に使われることが多い
- アスコルビン酸
- L-アスコルビン酸-2グルコシド(AA2G)
- リン酸L-アスコルビルマグネシウム(APM)
- リン酸L-アスコルビルナトリウム(APS)
- 3-O-エチルアスコルビン酸(VCエチル)
- 3-O-グリセリルアスコルビン酸(VC3G)
- 2-O-グリセリルアスコルビン酸(VC2G)
- ビスグリセリルアスコルビン酸(VCDG)
- ヘキシル3-グリセリルアスコルビン酸(HGA)
1. アスコルビン酸ビタミンC ・アスコルビン酸と成分表示に記載されているときは、酸化防腐剤として使用されていることがある。 ●ロート製薬独自で開発した活性型ビタミンCを配合しているメラノCC美容液
メンソレータムのメラノCC 薬用シミ集中対策美容液は、シミに効果がないのでしょうか?ニキビや毛穴には即効性があったけどシミは効果なしや、肌が... |
2. L-アスコルビン酸-2グルコシド(AA2G)【医薬部外品】 ビタミンC含有率:52% L-アスコルビン酸-2グルコシド【医薬部外品表示名】 ・アスコルビン酸にグルコース(糖)を結合させたもの。 ※1000円台くらいの市販のプチプラ美白化粧品はこれを使っていることが多いです。
安い美白化粧品でも医薬部外品・薬用と書かれているので、それなりに美白効果はあると考えると思います。しかし、ビタミンC誘導体には種類があり、皮... |
3. リン酸L-アスコルビルマグネシウム(APM)【医薬部外品】 ビタミンC含有率:61% リン酸L-アスコルビルマグネシウム【医薬部外品表示名】 ・皮膚に存在するフォスファターゼという酵素で分解する。 参考サイト:かずのすけさん |
4. リン酸L-アスコルビルナトリウム(APS)【医薬部外品】 ビタミンC含有率:50% リン酸L-アスコルビルナトリウム【医薬部外品表示名称】 ・皮膚にあるフォスファターゼという酵素で分解される |
5. 3-O-エチルアスコルビン酸(VCエチル)【医薬部外品】 ビタミンC含有率:86% 3-O-エチルアスコルビン酸【医薬部外品表示名称】【化粧品成分表示名称】 ・ビタミンC誘導体は、皮膚内の酵素を使って分解していきますが、VCエチルは、酵素を必要しません。そのため、皮膚につけるとすぐにビタミンCの効果を発揮してくれます。 |
6. 3-O-グリセリルアスコルビン酸(VC3G)【医薬部外品】 ビタミンC含有率:66% 3-O-グリセリルアスコルビン酸 ・グリセリンと結合しているので保湿も同時にできる成分 |
7. 2-O-グリセリルアスコルビン酸(VC2G)【医薬部外品】 ビタミンC含有率:66% 2-O-グリセリルアスコルビン酸 ・グリセリンと結合しているので保湿も同時にできる成分 |
8. ビスグリセリルアスコルビン酸(VCDG)【医薬部外品】 ビタミンC含有率:49% ビスグリセリルアスコルビン酸 ・イオン化しないのでイオン導入はできない |
9. ヘキシル3-グリセリルアスコルビン酸(HGA)【医薬部外品】 ビタミンC含有率: ヘキシル3-グリセリルアスコルビン酸 ・メラニンが表皮に届くのを抑える働き |
油溶性(脂溶性)ビタミンC誘導体
油溶性は即効性はないけれど持続性はあります。
美容液やクリームに配合されることが多いです。
べたつきがある
刺激性が少ないので敏感肌や肌トラブルが出やすい人におすすめ
皮脂腺や角質層を通過しやすく、真皮まで到達し、コラーゲンの生成や新陳代謝を促進する
- テトラ2-へキシルデカン酸アスコルビル(VCIP)
- ジパルミチン酸アスコルビル
- パルミチン酸アスコルビル
1. テトラ2-へキシルデカン酸アスコルビル(VCIP)【医薬部外品】 ビタミンC含有率:16% テトラ2-へキシルデカン酸アスコルビル【医薬部外品表示名称】 液体状の油溶性ビタミンC |
2. ジパルミチン酸アスコルビル【医薬部外品】 ジパルミチン酸アスコルビル【医薬部外品表示名称】【化粧品成分表示名称】
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3. パルミチン酸アスコルビル【医薬部外品】 パルミチン酸アスコルビル 【医薬部外品表示名称】【化粧品成分表示名称】 パルミチン酸と結合している |
両親媒性ビタミンC誘導体(水溶性と油溶性の両方の働き)
水溶性の特徴である即効性と、油溶性の特徴である持続性を兼ね備えている。
真皮まで到達しやすい
酸化しやすく安定性が低いので、製造コストがかかり販売価格が高め
厚生労働省から認可はされていない
- パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)
- イソステアリルアスコルビルリン酸2Na(APIS)
- カプリリル2-グリセリルアスコルビン酸(GOVC)
1. パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)ビタミンC含有率:31% パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na【化粧品成分表示名称】 ・昭和電工が2000年に開発 ※安定性が悪いので粉状のものを、使う直前に混ぜるのが一番効果的 ・「100倍浸透するビタミンC誘導体」といわれている。 L-アスコルビン酸2-グルコシドが皮膚に浸透しないため、APPSのほうが真皮層にまで浸透するので、100倍の浸透力があるといわれるのです。言い方にウソはないですけど、説明不足ですよね 市販の安い美白化粧品にはL-アスコルビン酸2-グルコシドが配合されることが多く、厚生労働省で医薬部外品として認められているため、効果があるように感じてしまいます。 |
2. イソステアリルアスコルビルリン酸2Na(APIS)
イソステアリルアスコルビルリン酸2Na 【化粧品成分表示名称】 ・イソステアリルリン酸エステルと結合し、フォスファターゼという酵素で分解する |
3. カプリリル2-グリセリルアスコルビン酸(GOVC)ビタミンC含有量:44% カプリリル2-グリセリルアスコルビン酸 ・アスコルビン酸にグリセリンとオクタールが結合したもの |
とはいえ、APPSもFuncosC-ISもどちらもいい成分です
参考サイト:肌のクリニック
どのビタミンC誘導体が美白に効果的なの?
ビタミンC誘導体の種類を1つずつ説明してきました。
たくさんあってどれがいいのかわからない!という意見もあると思います
そのため、私がたくさん調べた中で、美白におすすめのビタミンC誘導体をご紹介します。
選ぶときの参考にしてくださいね
●VCエチル(水溶性)
⇒ 価格も使いやすさも一番。即効性と持続性があるので水溶性の中では効果がわかりやすい。
●APPS もしくはAPIS(両親媒性)
⇒ 価格が高めで使う直前に自分で粉を混ぜるため使いにくいが、美白を実感するなら一番おすすめ!
●アスコルビルリン酸Mgかアスコルビルリン酸Na(水溶性)
⇒ VCエチルよりは効果は下がるが、価格の安い美白化粧品にも配合されているので成分をチェックしてみてね

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エンリッチローションは、APPSを配合しています。粉状になっているので使う直前に混ぜて使用することで、安定性のある化粧品です。美白有効成分のα-アルブチンも配合されているのでおすすめです。 トライアルセットはラインで試せるので肌に合うかをみることができますよ |
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市販の美白化粧品とは?
市販のプチプラ美白化粧水にVCエチルやAPPS、アスコルビルリン酸Mgを配合しているものもあります。
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