安い美白化粧品でも医薬部外品・薬用と書かれているので、それなりに美白効果はあると考えると思います。しかし、ビタミンC誘導体には種類があり、皮膚の中に浸透しにくいものもあります。実は、安い美白化粧品に使われることが多いビタミンC誘導体は、皮膚内に浸透しにくいのでビタミンCの本来の働きを発揮することができないのです。
では、市販のプチプラコスメは、どれも浸透しないのかというとそうではないです。成分表示を見ることで違いがわかるので、ビタミンC誘導体の種類とどの成分が効果的かをご紹介します。
目次
ビタミンC誘導体にも種類があるのを知っていますか??
低価格で大量生産できるビタミンC誘導体は、プチプラコスメにつかわれています。そのため、1000円以下でもビタミンC誘導体を使うことができるのです。
一番多く使われているビタミンC誘導体は、成分表示に、「L-アスコルビン酸 2-グルコシド」と書かれています。
L-アスコルビン酸 2-グルコシドは、美白有効成分として認められているので、これを規定量配合すると、「医薬部外品・薬用」と付けることができます。
美白有効成分と認められているなら、効果はあるのではないか?と考えるのは当たり前です。
しかしよく調べてみると「L-アスコルビン酸 2-グルコシド」は皮膚内に浸透しにくいということがわかりました。
「L-アスコルビン酸 2-グルコシド」はどうして浸透しにくいの?
大量生産できる「L-アスコルビン酸 2-グルコシド」は、1000円前後のビタミンC配合化粧品にはほとんど配合されています。
3000円や5000円台の化粧品にも使われていることがあります。価格が高めの化粧品には、ビタミンC誘導体ではなく違う成分が高価なことがあるので、値段だけでいうのは難しくなりますが。
ではどうして、「L-アスコルビン酸 2-グルコシド」は浸透しないか?です。
アスコルビン酸(ビタミンC)を安定させるために、グルコース(糖)を結合させたのが、「L-アスコルビン酸 2-グルコシド」です。酸化しやすいアスコルビン酸を安定させてくれますし、効果の持続が長いのでビタミンCとしては優れている成分です。
ただ、グルコシドを分解する酵素が皮膚にはほとんど存在していないといわれています。グルコシドが分解されない限り、ビタミンCとしての効果を発揮できないのです。つまり、「L-アスコルビン酸 2-グルコシド」は効果がほとんど見られないということになります。
そして、危険なことがあり、「L-アスコルビン酸 2-グルコシド」を長期間使い続けると、白斑が起こる可能性もあるというのです。肌が強くない人は、長期間は使わないほうが無難かもしれません。
参考サイト:かずのすけさんのブログより「アスコルビン酸グルコシドで白斑誘発・・・」
L-アスコルビン酸-2グルコシドの特徴
L-アスコルビン酸-2グルコシドの特徴を書いていきたいと思います。皮膚で分解されないのでビタミンCとしての働きはほとんどないといわれています。
医薬部外品名:L-アスコルビン酸-2グルコシド |
他の名称 ・アスコルビン酸グルコシド どれも、同じ成分のことです |
アスコルビン酸の含有率:52% |
・分解されず皮膚表面に残ることがあるため酸化して肌トラブルを招く可能性がある。 |
副作用の調査より、「L-アスコルビン酸-2グルコシド」副作用の報告が記載されています。
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000076906.pdf
ちなみに、件数がとてもおおい「4-(4-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノール」は白斑問題のあった「ロドデノール」のことです
誘導体ってなに?
誘導体とは、安定性を保ちながら改良されたものです。
ビタミンC誘導体は、ビタミンCが酸化しやすく不安定なため、ある物質を結合させて安定をよくしたもののことをいいます。ただ、誘導体として皮膚に吸収されてから、酵素の働きを利用して分解され、元のビタミンCに戻って、効果を発揮していきます。そのため、分解酵素が必要となります。
最近は、分解酵素を必要としないもの(VCエチル)も出てきているので、そのような成分を使った化粧品を利用するのもいいと思います。
VCエチル配合の化粧水とトライアルセットの商品レビュー
効果の実感しやすいビタミンC誘導体とは
最初に書いたように、市販のプチプラ美白化粧品には、「L-アスコルビン酸2グルコシド」が使われていることが多いです。
「L-アスコルビン酸2グルコシド」この成分は、皮膚にビタミンC誘導体が浸透しづらいため、美白効果がわかりにくいんです。 また、効果が高いといわれているAPPS(アプレシエ)は、すでに混ざっていると酸化しはじめていることがあるので効果が薄い可能性があります。
そこで、効果が高いと思われるのが、
●APPS(アプレシエ)の粉状⇒ まだ、化粧品として混ぜていない状態のもの。使うときに、混ぜると、酸化しにくくなるので、効果が高いです。
●VCエチル⇒ 水溶性なのに真皮層の近くまで浸透し、酵素を必要とせず即効性と持続性があるので、効果的です。ただ、刺激を感じる人もいるのでパッチテストをするのがおすすめ
濃度を表示してくれている化粧品もおすすめですが、信頼できるメーカーの方がいいと思います。
そして、
アスコルビン酸Mg(APM)
アスコルビン酸Na(APS)
テトラヘキシルデカン酸アスコルビル(VCIP)
も「L-アスコルビン酸2グルコシド」よりもいいと思います
お手軽なのは「VCエチル」で、混ぜる手間はあるけど効果が高いのは「APPS」です
市販の効果がわかるビタミンC誘導体の化粧品
私が市販の化粧水を調べてみると、「L-アスコルビン酸2グルコシド」を使っていないものもありました。なぜかロート製薬ばかりだったのですが・・・。
医薬部外品
医薬部外品ではないもの
上で紹介したVCエチルやAPPSのプチプラ化粧水アイテムは、詳しくこちら↓の記事で紹介しています。
そして、トライアルセットも紹介しているので、まず試してみるのもいいと思います。いろんなセットがあるので私はいろいろと試しています。