厚生労働省に認可されたビタミンC誘導体を配合することで有効成分となり、商品に「医薬部外品」「薬用」とつけることができます。これがついていると、効果ありそう!とイメージしますよね。でも、全成分表示をする義務がなくなるんです。
厚生労働省に成分を申請しているから公表する必要はないようですが、消費者にとっては不安でしかないですよね。ただ、今は、自主的に大半のメーカーが全成分表示をしてくれています。(公表していないメーカもあります)
ビタミンC誘導体のことを調べていてびっくりすることだったのでお伝えしていこうと思います。
認可は「医薬部外品」認可なしは「化粧品」
医薬部外品と化粧品の違いを知っていますか?
厚生労働省から認可された医薬部外品(薬用)とする場合は、化粧品のビタミンC誘導体の濃度は、上限3%と決められています。 (調べていると、上限濃度が6%というのもありました。ただいま調べ中です・・・。)
認可されていない「化粧品」という部類は、濃度の上限はないのでメーカーが好きなように作ることができるのですが、安全面が気になる点ではあります。
医薬部外品の上限濃度は3~6%程度なため、安全性は保たれるけれど、効果はどこまであるかわかりません。
高濃度配合する場合は、化粧品としての扱いにすると可能になります。
例えば、オバジC20セラムは、化粧品扱いでビタミンC誘導体を20%濃度配合しています。(濃度7%以上は効果があまりないともいわれていますが)
厚生労働省に認可された濃度とは?
厚生労働省から認可された商品は上限(3~6%程度)が決められているけれど、最低配合量は決められていません。市販の美白化粧品は1%濃度からせいぜい2%濃度だといわれています。
5~6%濃度あれば、効果はわかりやすいと思いますが、実際は、何%濃度なのか公表していないところが多いので、1%濃度以下なのか3%濃度以上なのかもわかりません。
市販のプチプラ美白化粧水に配合されている有効成分「L-アスコルビン酸 2-グルコシド」は、濃度1~2%程度といわれています。
VCエチルは1%濃度で効果がみられると認められていますし、
認可されていないAPPSは、効果はあるものの酸化しやすいので濃度1%程度が推奨量です。
そのため、ビタミンC誘導体の種類によって配合量が変わってきます
医薬部外品はとても守られている化粧品
厚生労働省から認可を受けている有効成分を配合することで、医薬部外品とうたうことができます。そして、医薬部外品は、全成分表示の義務は必要ありません。化粧品扱いの場合は、全成分表示が必要です。
つまり、有効成分を配合して、申請をすれば、ほかはどんな成分が配合されているのか、消費者がかわからなくてもいいのです。アレルギーや肌に合わない成分が配合されているのかどうかもわかりません。
ただ、多くのメーカーでは、自主的に、医薬部外品でも全成分表示をしています。
今は全成分表示が主流ですが、調べると、DHCは薬用のアイテムに関しては全成分表示していませんね。「義務付けられていない」と説明書きしています。
(↓DHCサイトの薬用アイテムをどれかクリックしてみてください。成分表示はされていませんよ)
医薬部外品にするからには申請が大変
大手メーカーなど資金のある所は、厚生労働省に申請することで医薬部外品として認定を受けることができます。
医薬部外品にするための申請にはコストがかかり、「安全で効果があるのか?」というデータを提出する必要があります。認可されるのに時間もかかり、断念する会社もあります。
●医薬部外品⇒ |
コストと手間をかけて申請することで、安全性が認められる。 全成分表示や配合量の多い順に記載する必要ありません。 医薬部外品に記載する成分名は薬事法で定められている。 |
●化粧品⇒ |
上限が決められていないので高濃度配合が可能。しかし、高濃度にしすぎることなどで安全面が気になるところ。 成分が安定しないから認可されていないということもある。 全成分表示が必要、成分配合量は多い順に記載する必要があります。 配合量が1%以下は順番は決められていないので、多く見せたい時は前の方に記載することもできますし、良心的なメーカーは、1%以下でも本当の配合量の多い順を記載していることもあります。配合量の記載がないと、1%以下の濃度がどこからなのかもわからないです。 |
どちらも、メリット・デメリットがあるので、自分の肌に合いそうな化粧品を選ぶ必要があります。そのためにも、お試しセットやトラベルサイズがあれば、はじめての化粧品は利用しやすいですね
市販の化粧水やお試しセットのあるビタミンC誘導体配合の美白化粧水を紹介しています。
「L-アスコルビン酸 2-グルコシド」はほとんど美白効果がないといわれています。以下の記事で紹介している市販の美白化粧水を使っていませんか?
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