レチノール(ビタミンA)はどんな効果があって、市販の安いレチノール配合化粧品はどんなアイテムがあるのかご紹介していきます。成分表示をみてどんなレチノールを使っているのか配合量はどれくらいかを見ることで、効果が出やすいかどうかを見極めています
資生堂で話題となった厚生労働省認可の成分「純粋レチノール」は、しわを改善できると謳っています。プチプラのレチノール配合化粧品の多くは、パルミチン酸レチノールを使っています。医薬部外品成分ではあるのですが、そこまでの効果はありません。
即効性があり効果がわかりやすいのは、「純粋レチノール」となります。価格は高めですが、成分もきちんとしているので、しみ・しわ対策にはおすすめです
レチノール配合の市販プチプラ化粧品
最初に、ドラッグストアでも手軽に購入できるレチノール配合化粧品をご紹介します。
10選をご紹介しますが、添加物が多かったり、配合量が少なそうだったりするものもあります。
市販のレチノール配合おすすめ化粧品3選
市販のプチプラコスメで、レチノール配合アイテムでおすすめできるのは3点です
素肌しずく 全成分表示には、水の次に、パルミチン酸レチノールが記載されています。美白有効成分のプラセンタやテトラ2‒ヘキシルデカン酸アスコルビル(VCIP)を配合しています。美白とシワケアを同時にできるオールインワンゲルです。これで、2000円はコスパがかなりいいと思います
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肌美精 エタノールが多く配合されているので、エタノールが合わない人にはおすすめできませんが、全成分表示の前のほうにパルミチン酸レチノールが書かれていますので、配合量は多めだと思います
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チューンメーカーズ 全成分が9種類しかなく、5番目にパルミチン酸レチノールが記載されています。界面活性剤が多く配合されていないので、肌には負担が少ないと思います。ただ、保湿成分などは配合されておらず、あくまでレチノール美容液という感じです。保湿ケアは別でする必要がありますね
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美容成分配合のレチノール化粧品
レチノールは、多くはないですが、ほかの美容成分が多く配合されているものは、どちらも、セラミドを3種類配合しています。保湿をしながらしわケアができる化粧品です。ただ、成分としては、真ん中あたりに、パルミチン酸レチノールと記載されています。
ミッコモス
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明色 |
配合量は少ないレチノール化粧品【安い】
ほかにも、レチノールを配合している化粧品はあるのですが、多くは全成分表示の中盤より後ろに記載されているので、価格が1000円以下というのもあって配合量は少ないように感じます。また、前の方に界面活性剤が多く記載されているものもあります。
豆乳イソフラボン なめらか本舗 リンクルシリーズ セザンヌ モイスチュア リッチ エッセンスアイクリーム ロゼット スキンアップデート ラインクリーム キスミー リフトモイストEX エッセンスA
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レチノールの効果
レチノールの効果は、しわの改善というイメージがあると思いますが、シワケア以外にも作用があります。
レチノールの効果
レチノールの効果は主に3つです。
プチプラの市販化粧品に配合されているパルミチン酸レチノールの効果は薄いといわれています
ターンオーバーの促進
ターンオーバーが促進することで、古い角質がはがれやすくなり、しみの元であるメラニン色素も一緒に排出しやすくなります
線維芽細胞に働きかける
ハリや弾力の成分であるコラーゲンやエラスチンなどを作っているのが、線維芽細胞です。線維芽細胞が活性化することでしわやたるみケアにつながるということになります
皮脂分泌の抑制
皮脂の分泌を抑制
レチノールの種類
レチノールの種類によって、作用の強さも変わってくるので、自分がどれだけ効果を実感したいかによって、化粧品の値段も高くなります。トライアルから試してみるのもいいでしょう
レチノールはビタミンAの一種です。
油溶性のため、アルコールや油分に溶けるため、美容液やクリームに配合されることが多い。
酸化や高温には弱い
0.1%濃度が上限
ビタミンA(レチノイド)には、3つに分けられます
レチノール、レチナール、レチノイン酸
化粧品のレチナールは、酸化したレチノールのことで、働きや刺激の強さはレチノイン酸に似ています
●レチノール誘導体(4種類)
●純粋レチノール
●トレチノイン(医薬品)<番外編>
レチノール誘導体【4種類】
レチノール誘導体はおもに4つ
・パルミチン酸レチノール
・酢酸レチノール
・レチノイン酸トコフェリル
・シラスフィアレチノール
そのほかにもたくさんある
パルミチン酸レチノール【医薬部外品】
レチノールにパルミチン酸(ヤシ油などに含有)を結合させたレチノール誘導体
レチノールパルミテートとも記載される
レチノールが酸化しやすいため、安定するようにしている
皮膚への刺激が少ない
おおくの化粧品で使われ、純粋レチノールよりは効果は劣る
0.03%濃度が上限
酢酸レチノール
レチノールと酢酸を結合させた、レチノール誘導体
レチニルアセテートとも呼ばれる
パルミチン酸レチノールとほぼ似ているが、少し効果が高め
参考サイト:https://a-care.net/feature/type/
レチノイン酸トコフェリル
トレチノイン(レチノイン酸)とビタミンE誘導体(トコフェロール)を結合させたビタミンA誘導体
ロート製薬が開発
レチノインと似た効果を持っているが、刺激が少なく安定性もある
レチノイン酸の欠点を補ったもの
シラスフィアレチノール
レチノールとビタミンEを配合した成分
レチノールよりは効果が弱い
その他
・リノール酸とレチノールを結合させたリノール酸レチノール
・レチノールに水素を添加した水添レチノール
・プロピオン酸とレチノールを結合させたプロピオン酸レチノール
どれもレチノールの安定させるために誘導体として結合している。
数千以上の誘導体があるとも言われています
純粋レチノール
レチノールは誘導体にすることで、安定性が保たれているのですが、効果はさほどないともいわれています。
純粋レチノール(ピュアレチノール)は、メーカーの独自の研究により、安定して化粧品に配合できるように作られています。
即効性がある
効果が高い
光や熱に弱いレチノールは化粧品に配合しづらかった
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【医薬品】トレチノイン(レチノイン酸)<番外編>
トレチノインは、レチノール誘導体の50~100倍の効果があります
ターンオーバーを促進する作用が強いため、刺激が強く皮がむけたり赤みや発疹などがでることがあり、皮膚が薄くなることもあります。
ニキビ治療で使われることも(アダパレンはレチノイン酸類似物質)
医薬品のため、医師の処方が必要
レチノイン酸が一番効果があるといわれているが、不安定で刺激が強いため、日本では、医療機関でしか処方することはできません。
皮膚に刺激がある順では、 <強い> |
体内にもレチノールは存在します。皮膚の表皮にくるとレチノール→レチナール→レチノイン酸の順で変化していきます。
体内ではこのような仕組みで、レチノイン酸が一番効果を示します。化粧品の成分では、純粋レチノールが他よりは効果を発揮するといわれています。
パルミチン酸レチノールは、刺激が少なく安価の化粧品に使われているのですが、皮膚内でレチノイン酸に変化するのに時間がかかるため、ほとんど効果がないのではないかとも言われています。
レチノールの副作用・危険
レチノールは、ターンオーバーを活性化させるため、新しい細胞が産まれてくることになります。そのため、紫外線をできるだけ浴びないケアをしておく必要があります。
できたばかりの細胞は紫外線が容易に肌内部に侵入し、炎症を起こすことがあります。
また、レチノールは紫外線に弱いため、コラーゲンやエラスチンを傷つける可能性もあります。
抗炎症作用のある化粧品を同時に使うのもおすすめです。
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朝はレチノール配合化粧品を使った後に日焼け対策をしっかりとするか、夜だけのスペシャルケアにするのもいいでしょう。
レチノイド反応
レチノイド反応というのがあります
ターンオーバーガ遅くなっている肌(ビタミンAが不足している)に、多くのレチノールを塗布すると、新陳代謝が促進されて、皮がむけたり、赤みや痛み、かゆみなどが出ることがあります。この症状をレチノイド反応といいます
ビタミンAに慣れてくれば、数日でこの症状は治まります。
ただ、ひどい場合などは使用を中止して様子を見るか医療機関に相談するほうがいいです。
2013年に第一三共ヘルスケアの「ダーマエナジー」(パルミチン酸レチノール配合)は、消費者からかぶれたり発疹が出たなどという症状が多いため、販売中止となりました。
そのため、レチノイド反応だから大丈夫と思わずに、肌トラブルが治まらなければ、医療機関を受診することをおすすめします
レチノールを多く摂取すると胎児に影響(催奇形性)が起こる場合があるといわれています。妊娠を希望していたり妊娠中であれば、レチノールの使用頻度を下げておくほうがいいでしょう
参考サイト:https://www.fsc.go.jp/sonota/factsheet-vitamin-a.pdf
効果がわかりやすいのは純粋レチノール
パルミチン酸レチノールなどのレチノール誘導体は、皮膚に浸透しても、レチノイン酸に変換されるのに時間がかかり、効果がわかりにくいといわれています。
そのため、確実に、しわやたるみ、角質ケアをしたい人には、純粋レチノールがおすすめです。
ただ、やはり、価格は高めです。
そこで、利用してほしいのが、お試しセットです。
まず、試してみてから、本製品を購入するかを検討してみるといいと思います。