ピーリングアイテムのパッケージにAHA配合と書かれているから、「古い角質をとってくれる」や、古い角質除去と書かれているとピーリングの成分が配合されていると思っていませんか?
実は、AHAにも種類があり弱い作用から強めの作用まであります。そして、ピーリング作用のある成分が配合されていなこともあります。
自分の肌に合った、また、自分の目的に合った成分を配合しているピーリングを選び、使用することをおすすめします
目次
ピーリングイメージは「怖い」
ピーリングといえば、肌がボロボロに荒れてヒドイことになるから絶対にしたくない!という人も多いと思います。
確かに、使い方を間違えれば、「怖い」こともあると思いますが、実際、自宅でできるピーリングはそこまでの濃度を配合することができないため起こることは少ないです。
ただ、肌の状態や敏感肌、アトピーなどはピーリングの強さによって赤みや痛みなど肌トラブルが出ることがあります。
ピーリングの種類
ケミカルピーリングには、2種類(AHA、BHA)あります。
ピーリングは、「酸を肌に塗ることで角質を溶かすというもの」です。
ちなみに、酵素洗顔は、「酵素の力でたんぱく質や皮脂を分解するというもの」です
AHAとBHAについて
ピーリングの種類であるAHAとBHAについて説明していきます。
自分の肌の目的に合ったピーリングを選ぶ際の参考にしてください。
選び方によって肌への負担や刺激が起きやすくなりますし、結果も全然違ってくるので、種類を把握しておき、目の付く宣伝文句だけでなく成分表示をしっかりと見ましょう。
医薬部外品でなく「化粧品」扱いであれば全成分表示されていますし、配合量の多い順に記載されていますので、成分表を見てください。(1%以下の配合量は、順不同でも問題ないとされています)
厚生労働省に認可された医薬部外品のアイテムは全成分表示義務はありませんから、肌に合わない成分が配合されている場合もあります。
AHAとは
AHA:α-ハイドロキシ酸(アルファハイドロキシ酸 alpha hydroxy acid)
フルーツやサトウキビ、発酵乳から抽出される酸のこと
リンゴ酸、クエン酸、乳酸、グリコール酸などのことを言います
天然成分が多いので、肌への負担は少なく優しい効果です
角質の結合を弱める働きがあり、その結果、古い角質が取り除かれるという仕組み
水溶性
AHAは酸性なので、石鹸に配合されても、アルカリ性の石鹸で中和されてしまうため、効果が半減するといわれている
AHAのピーリング力はクエン酸→ りんご酸→ 乳酸→ グリコール酸の順番で強くなる
リンゴ酸・クエン酸・乳酸・グリコール酸
●リンゴ酸:医薬部外品の場合は「DL-リンゴ酸」と記載
リンゴに含まれる有機酸
クエン酸を活性させるはたらきもある
●クエン酸:レモンやグレープフルーツなどの酸味
●乳酸:ヨーグルトや乳清を発酵
●グリコール酸:サトウキビ、ブドウの実や葉、テンサイ、パイナップル、水に溶けやすく浸透しやすい。
低分子
AHAの中で肌への負担はグリコール酸が一番大きいが、効果も一番出やすい。
肌の弱い人、敏感肌、アトピーの人は刺激を感じる可能性がある
グリコール酸は、サリチル酸に近い効果をだすことができる。
サリチル酸は古い角質だけに働きかけるのに対して、グリコール酸は古い角質を排除しながら細胞の活性を促進します
BHAとは
・BHA:β-ハイドロキシ酸(ベータハイドロキシ酸・beta hydroxy acid)
サリチル酸(マクロゴール、エタノール)
トリクロロ酢酸(TCA 刺激が強いので使われていない)
●サリチル酸: 刺激が強いため、化粧品には0.2%が上限濃度として認められています。そのため、サリチル酸だけではほとんど効果が見られないとも言われています。AHAと併用していることが多いです。
脂溶性なので、毛穴の皮脂や角栓を溶かすことができるため、黒ずみや角栓ケアにおすすめ
毛穴への浸透力がいい
ピーリング後の乾燥がすくない
毛穴の黒ずみ、角栓を除去したいのであれば、BHAとなるのかなと思います
肌タイプによってピーリングの成分はどれがいいの?
しっかりとピーリング効果を発揮したいのであれば、AHAのグリコール酸か、角栓除去もできるBHAのサリチル酸となります。ただ、使う頻度が多かったり肌が弱っているときに使うと、肌荒れが起きたり刺激を感じたりすることがあります
マイルドで刺激が少ないものを選びたいのであれば、AHAのフルーツ酸(リンゴ酸やクエン酸)がいいです。
BHAのサリチル酸とAHAが配合しているピーリングもあります。
エトヴォスのピーリングには、AHAとサリチル酸が配合されています。ポロポロがでず、なじませるだけで、角質ケアができます