秋になると肌が固くなっていたり肌荒れが出てきたりすることがあります。それは、夏のダメージがいっきに、秋にやってくるからです。秋の角質層は夏に皮膚内部で生まれているのですが、夏の強い紫外線を浴びて過酷な環境にさらされていたため、秋に肌トラブルがでてくるのです。
秋の肌状態はどんな感じでどのようなスキンケアをすればいいのかをご説明していきます。夏の終わりからケアしておくことで、冬の寒さによる肌の乾燥を緩和させることもできますよ。
目次
夏は紫外線で皮膚の角質が分厚くなる
肌の細胞を新しくするためにターンオーバーというのがあります。ターンオーバーは、基本は28日周期で行われます。年齢や肌の状態によって40日以上にもなります。
通常周期のターンオーバーでも、約1ヶ月かけて新しい細胞に生まれ変わるのです。つまり、8月に細胞が産まれれば、皮膚表面の角質層に出てくる時には9月以降ということになります。
未熟な角質が真夏の紫外線を浴びてダメージを負っているんです
これは、通常の細胞サイクルです。
次に、紫外線を多く浴びてしまったときです。
紫外線を多く浴びてしまうと、肌を守るために、角質が分厚くなります。肌を守ることはできたのですが、新しい細胞に生まれ変わらせることはできません。そのため、古い角質が残ったままになり、あとから、新しい細胞が作られても、古い角質が残ったままなので、上に上がってくることはできず、どんどんたまっていきます。
古い角質が溜まっていくと、メラニン色素も溜まってしまい、色素沈着を起こします。
正常のターンオーバーであれば、古い角質とメラニン色素は一緒に排出されます。それによって、しみが増えにくくなるのです。角質肥厚が起こると、メラニン色素が排出されず沈着してしまうため、しみが増える可能性が高くなります。
夏のクーラーで皮膚の新陳代謝が悪くなる
先ほどは夏の強い紫外線で角質肥厚が起こると書きました。
夏は、クーラーのもとで過ごすことがとても多いです。そのため、肌が乾燥したりはたまた、外では皮脂が大量に分泌されたりと、肌はとても疲れてしまいます。
肌が疲れることで、新陳代謝が悪くなったり、水分と油分のバランスが悪くなり、夏で疲弊した肌は、秋ごろには、肌トラブルとなって出てきます。
夏のダメージが秋の肌トラブルを起こす
夏に受けたダメージが秋に、肌トラブルとして出てきます。
夏は湿度が高い反面、9月後半の秋口からは、湿度が下がり気温も下がってきます。そのため、実は肌はどんどん乾燥しています。
しかし、夏の美白ケア対策はしっかりしていても、秋の美白・保湿ケアは行っていない人が多いんです。
秋にも美白ケアは必要ですし、もちろん、空気が乾燥してきているので保湿も必要です。
秋は、どうも、どちらのケアも怠ってしまがちです。
しかし、秋のケアが1年の肌の状態を左右するくらい、秋の肌のお手入れは大事となります。
夏の終わりから始めるスキンケアとは
夏は、日焼け止めクリームや日焼け対策のできるファンデーション、ウォータープルーフのものなど、肌に負担になるコスメをたくさん顔につけていると思います。
クレンジング
もちろん、美白を維持するためには、紫外線カットのできる落ちにくいコスメを使うことになってしまうのですが、これらのコスメをしっかりと落とすためには、洗浄力のあるクレンジングを使うことになると思います。
それは、つまり、肌に刺激を与えているということです。
肌をこするなどして刺激を与えると、肌を守るための防御作用が働き、メラニン色素が増えてしまいます。つまり、しみ予備軍が増えるということです。
夏のキツイ紫外線が落ち着いてきたり、レジャーなどに行かなくなる、夏の終わりから秋に向けてのケアをおすすめします。
UV対策はあるもののメイクも軽いものに変え、クレンジングも肌に優しくしっとりと仕上がるものに変えていきます。
私は、クレンジングは植物オイル100%をお勧めします。 界面活性剤が配合されているクレンジングは、洗浄力はあるものの皮脂まで洗い流してしまいます。植物オイルは、油分の力で、油分が含まれている皮脂やメイクの汚れを落としていきます。落とした後はしっとりとします。
100%のピュアなオイルは、ベタベタもしないのでお勧めですよ。
基礎化粧品
化粧水や美容液、クリームは、しっかりと使うようにしましょう。
まだ、暑いからといって、秋は、化粧水だけでスキンケアする人もいるのですが、そうなると、冬の寒さで肌がヒドク乾燥してしまいます。 自分では実感していなくても、湿度か確実に低くなっていますから、空気は夏より乾燥しています。空気が乾燥していると、自分の肌の水分を取られてしまいます。秋口から保湿ケアも同時にしておくことは大事です。
また、美白ケアもしっかりとしてくださいね
夏は美白化粧品を使っている人もいると思いますが、秋になると美白化粧品はやめて保湿ケアだけという人もいます。しかし、最初の角質肥厚のところで書きましたが、角質は早くても1ヶ月後に表面に現れてきます。つまり、秋にも美白ケアしておくと、将来のシミ予備軍が増えにくくなるということになります。
秋は、美白と保湿ケアで冬の準備を
秋の肌は、夏の疲れで肌に負担がかかり、ダメージがあるまま冬になってしまいます。
秋にしっかりとケアしておくことで、1年後の肌が違ってきます。
美白と保湿ケアをしっかりとしてくださいね
夏は紫外線対策をしっかりとしたから、私はダイジョブ!って思っているかもしれませんが、洗浄力の高いクレンジングなどで肌には負担になっています。
この機会に、化粧品を再度見直すのもいいのではないでしょうか?
化粧品は、トライアルセットが用意されていることが多いので、いろいろと早めに試しておくのもいいと思います